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【目標】50歳になるまでに「社会保険労務士試験」に合格する

 社会保険労務士は、1986年に成立した社会保険労務士法に基づく国家資格。有資格者にしか許されない独占業務を持つ専門職で、個人情報となる戸籍や住民票などの委任状による請求権が認められているいわゆる八士業と言われる中の一つ。八士業の中では一番新しい士業になります。2021年3月末時点での社会保険労務士の人数は43,474人。

八士業:弁護士、弁理士、税理士、司法書士社会保険労務士行政書士土地家屋調査士海事代理士

事の発端

 社会保険労務士と言われても、聞いたことあるかないかぐらいの認識で、これまでが如何に身の回りの狭い世界の見聞かと恥ずかしい限りだが、きっかけは、図書館を散策中にふと目に入って手に取った以下に紹介する書籍でした。

 『おじさんは、地味な資格で稼いでく。』

  著者:佐藤敦規、発行所:㈱クロスメディア・パブリッシング、初版:2021年2月1日

 

 ある組織内では力を発揮出来なかった著者が、社会保険労務士試験に目覚めた後の活き活きとした成功譚。会社勤めを続けながら半年間継続して勉強することが如何に難しいかを知っている著者の、それでも気持ち次第で勉強時間を捻出することは出来るし、まずは半年間頑張ってみろ、という熱い情熱が筆者にも乗り移って来てしまった。

社会保険労務士試験勉強を始める理由

 しかし、如何に著者の熱い情熱にハートビートしたとはいえ、今知ったに等しいような社会保険労務士試験に挑戦しようと思っているのは何故なのか、少し整理してみようと思う。

実はこれまで会社で過ごした中で関わりが多い

 これまでの会社人生で何気なく関わっている総務、労務といった事項の専門家が社会保険労務士だ。会社員のような勤め人であれば、総務部でなくても、各種労働法にまつわる事項(給与、時間外労働、フレックスタイム制、労働安全衛生、労災等々)や各種社会保険法にまつわる事項(健康保険、厚生年金、確定拠出年金等々)について日常の中で接することになるはず。どっかの部署からの指示に漫然と従っていることも法を根拠とした取り組みというわけです。

 末端組織の対労働組合交渉委員や、事務所ビルの安全管理者として毎月の安全衛生委員会の議長といった役割も、前提が良く分からない中こなしてきたという感じだったことも今思えば動機になる。

今の会社だけに通じるスキルじゃなく世の中に通じるスキル

 これまで筆者が取得してきた資格(ビジネス実務法務3級等々)とはレベルが格段に違う国家資格であり、継続して努力(自分を律して取り組むこと)することが求められる。合格の目安としては、1,000時間程度の学習時間が必要と言われているようで、これまでのような1ヶ月程度の付焼刃の勉強では通用しない。

 ということは、合格することが出来れば、今の会社内に閉じこもらない世の中に通じるスキルが身に付くことにもなりそうだ。有資格者独占業務を持つ専門職でもあるからもしかすると手に職となるかもしれない。生き方の選択肢は多いに越したことはない。

士業という幻影への淡い憧れ

 サラリーマンしか経験のない筆者にとって、八士業と呼ばれる個人事務所設立には淡い憧れのようなものはある。上司も部下もいない世界への憧れも混ざる。合わせて、国家資格の会員徽章(バッジ)にも惹かれないでもない(惹かれる)。

 社会保険労務士の会員徽章は菊の16枚の花弁の中央部に「SR」の文字が刻印されていて、「SR」は現在の社会保険労務士の源流となっている、旧社会保険士(Syakaihokenshi)と旧労務管理士(Roumushi)の頭文字とのこと。材料は銀と金とプラチナが使用されているようで、さすがに厳かさを感じる。

おまけ

 社会保険労務士試験に合格すると会社から資格取得奨励金として10万円が支給される。受験料(合格が条件)や通信教育費用(修了が条件)も会社負担なので、費用面で迷うことはない。

社会保険労務士試験とは

 試験は年1回で8月の最終日曜日に実施されている。

 ・午前:選択式8問、試験時間80分、配点40点(1問10分換算)

 ・午後:択一式70問、試験時間210分、配点70点(1問3分換算)

 試験時間210分って・・・、3時間半も問題解き続けるのか・・・(しかも昼食べた直後・・・)、これは筆者の経験上では前代未聞で想像が付かない。

 合格基準は年によって変わるようだが、概ね各科目毎に7割。過去10年間(2012~2021年)の平均合格率は6.3%。

 合格者の内訳を見ると、会社等に勤めながらのサラリーマン(会社員、公務員、団体職員を合わせた数)が73.8%と大層を占め、45歳以上が37.5%となっており、何とも筆者に寄り添った資格だ(ただ単に状況がそうだという話です)。

 ・社会保険労務士試験オフィシャルサイト(全国社会保険労務士会連合会 試験センター)

参考書で始動

 早速、通信教育を申し込むが開講時期が7月からとのことなので、善は急げということも有り、8月になれば新年度版が発行されると思うが、最新版を待たずに書店で一番多く並べてあった入門書的な参考書を購入。

 『2022年度版 みんなが欲しかった!社労士合格へのはじめの一歩』

  著者:貫場恵子、発行所:TAC㈱、初版:2021年8月8日

ゴールは2年越しの夏に設定

 筆者もこれまでの会社人生において、新しい何かを継続して半年以上取り組むことの難しさは十分に身に染みており、今回の類の取り組みはおそらくかつて経験が無いだろう。そこで、来年の試験を目指すのではなく、再来年の8月の試験までの2年スパン、816日間(2022.6.1~2024.8.25)で学習時間1,000時間を満たす計画とする。日換算で1時間14分となる(数値だけ見れば現実的に見える)。

 長期計画が仇となるか吉とでるか、筆者も全く分からない。このブログが続いていれば、更新の都度目に付くようにもなるだろうから、このブログと命運を共にすることにしよう。

 ちなみに、本日現在の学習時間は2.5時間(対標準進捗40.8%、早くも標準進捗に遅れを取ってしまっている・・・)。