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5☆『自動的に夢がかなっていく ブレイン・プログラミング』の読書感想

 今夜の読書感想は、『新版 自動的に夢がかなっていく ブレイン・プログラミング』(著者:アラン・ピーズ(Allan Pease)バーバラ・ピーズ(Barbara Pease)、訳者:市中芳江、発行所:㈱サンマーク出版、初版:2022年3月20日)です。

※記事中の「筆者」は当ブログの管理者のことです、「著者」と紛らわしいですが現在のところブログ内全てを筆者で通しているため悪しからずご了承ください。

 著者のピーズ夫妻は、2000年代に一世を風靡した「話を聞かない男、地図が読めない女」の著者です(筆者は未読ですが・・・タイトルだけは知ってました)。このベストセラーのタイトルが夫婦喧嘩の中で生み出されたという背景もとても面白く読めます。

超人的な夫婦

 やろうと思えばできるはずなのに、人生でたいしたことを達成できない人が多いのは、どうすればやりたいことを達成できるのかを考えるばかりで、自分は本当のところ何をやりたいのかをはっきりさせていないからだ。

 まず何をしたいのかをはっきりさせる。どうすれば達成できるのかは、RASに任せておけば、そのうち自然にわかる。

※RAS:脳の仕組み(筆者意訳)

 訳者が著者を「ど根性の人」と評しているように、人が成し得ないことをいくつも成し得、治癒率3%と医者から言われた癌からも生還し、数々のベストセラーを生み出し(累計発行部数は3,000万部を超えるという)、超人的な大成功を収めているにも関わらず、その成功の道程を「「意志の力」のことなどは、いっさい書いてない。」と繰り返し述べ、自分の望みをはっきりさせることさえ出来れば、後は自動的に夢がかなっていく、と説く、夫婦共に筋金入りの半端無い精神力の持ち主なのだが、人生でたいしたことを達成できない人(筆者)でも実行出来そうな風に思わせる章立てとテーマと書きっぷりになっていて、読者をその気にさせてくるのである。

超人的要素の断片

 脳が現実と想像を区別出来ない性質であることを利用して、視覚化する(イメージする)ことで実現に向けた力を発揮すること、頭の中で想像したことが現実になる自己暗示、といった脳のコントロール

 大概のことが所謂ニッパチ(2:8)の法則に当てはまるとした、結果の8割を生み出す2割に集中するべきだということ。

 また、どんなことに挑戦しようが成功する確率というのがあり、自身の行動を記録することでその数値を見つけ出して「数のゲーム」として楽しむことといった、失敗の数は問題じゃなくて、決して諦めない執拗な粘り強さが大事だということ。

 やりたいことを明確にすることで働き出す、引き寄せの法則、といったことが次々と著者の実体験や周囲の人々の事例と共に語られていく中で、早速実践してみたくなってくる。

 筆者は記録好きで自身にまつわる色々な事柄を記録しているが、記録をその行動の先にある成功や失敗の確率といった視点で捉えてみようという新しい視界が拡がった感じだ。

 昔、競馬でトータルで必ず勝つという法則に、2番人気馬券をそれまでのマイナスを上回る分だけ毎レース購入し、勝つまで続ける、というのがあったような気がするが(これは大抵購入資金が持たずに完敗で終わる)、うまくいかないことが当たり前でその回数が大凡分かっていれば、いくらダメでも続けることが出来るという発想だ(競馬のようにはお金がかからない方法で)。

強い信念と厳しさ

 一方で、自分の人生に責任を取る、という強い信念があり、自分に厳しい。

 今、自分がどういう人生を生きているかは、それがいい人生であろうとなかろうと、すべてあなたの責任である。

 「障害」が本当に問題になるなら、誰も何も達成できなかっただろう。

 自分の人生は自分のものだと心に決めた日こそは、人生最良の日だ。誰にも言い訳せず、謝罪せず、寄りかからず、誰のことも責めない人生を生きる。そう決めた日から、あなたの本当の人生が始まる。

 人生で何が起ころうと、それに対する反応の仕方は自分が望むように選ぶことが出来る、という信念だ。これは生き様そのものに直結して、とても難しいことだが、念頭に置いて生きていくのとそうでないのとは大違いだろう。

目標ノートを用意する

 著者は目標をノートに書き出し、そして日々、あらゆる場所で見られるようにする
ことを勧めている。

 文字をキーボードでタイプするときに必要な指の動作は、八種類しかない。だから脳でも、その八種類の動作に対応する神経しか働かない。しかし、手書きするときに必要な指の動作は一万種類もある。そのため、脳で働く神経もずっと多くなる。手書きが目標の達成率に大きく影響するのは、このためだ。

 とてつもない説得力だ。手で書きたくてしょうがなくなってくる。

目標ノートを早速用意する

 初めて読んだり聞いたりした考え方が、それまでの自分の考え方と食い違っていると、脳は新しい考え方を拒否して受け入れない。(中略)だが、同じ考え方に六回接すると、脳は新しい考え方を受け入れるようになり、やがて心の奥までその考え方が浸透していく。

 各工程を経ることで最低でも6度はその書籍と接する、「読書ノートによる読書記録のライフワーク」によって、しっかりと本書の内容も筆者の脳に受け入れられ、心の奥まで浸透していけそうだ(そう願う)。