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2nd Life from46

「信長の野望 蒼天録」をWindows7でプレイする

 本棚に立て掛けてあった「信長の野望 蒼天録」が目に入り、どんなゲームだったか思い出せなくなっていたので、20年ぶり?くらいになるんだろうか、プレイしてみたくなって、CD-ROMをインストールし起動するもゲームが始まらない・・・。本記事は、過去に購入した「信長の野望 蒼天録」をWindows7で起動出来るようにした記録です。

※あくまでの筆者がWeb上等で調べたことを筆者の利用環境で実施した結果なので当てはまらない場合もあると思いますし、PCのシステムファイルに手を加えることに加え、セキュリティ的にも脆弱になる可能性もあるので、実施したことに因るあらゆる結果については自己責任にてお願いします。

信長の野望 蒼天録とは

 歴史シミュレーションゲームというジャンルを切り開き、当事も今もビッグブランドとして君臨している、コーエー(現・コーエーテクモゲームス)から2002年6月28日に発売された「信長の野望シリーズ」の第10作目の作品。

 筆者は20代の時にこの作品に出会い熱中してプレイしたはずである(が記憶にほとんど残っていない・・・)。Web上に掲載されているゲーム画面キャプチャ等を見渡してもなんとも記憶の蘇りが鈍いので、再び手に取ったという次第である。初代の信長の野望、全国版(2作品目)、戦国群雄伝(3作品目)以来の久しぶりに信長の野望へ回帰した時期だったのではなかったかと記憶している。

20年前にしては保存状態は良好のようだ

蒼天録が起動しない原因

 さて、この度のゲームが始まらない事象だが、ゲームのエグゼファイルアイコンをクリックして起動させようとすると、「管理者権限のある正しいログインでもう一度試して下さい」というウィンドウメッセージが出てきてしまい、その後に進まないというもの。メッセージの指示に応えるべく、アイコンを右クリックして「管理者として実行」をクリックしても無反応状態が続く。

 あれこれWebを検索しながら調べていくと、どうもゲームの不正コピー防止を目的として開発されたコピープロテクトに起因しているようであることが分かってきた。

信長の野望 蒼天録」に限らず、専ら2000年代のWindowsXP時代に発売されたゲームソフトは違法コピーを防ぐため、違法コピーをチェックする仕組みが埋め込まれていて、ゲーム起動時にROMをチェックして正当性の確認が取れてからでないとゲームが起動しない仕組みとなっていたようだ。

 当時の代表的な違法コピーのチェック用ソフトとしては、アメリカのマクロビジョンという会社のSafeDiskというソフトになるようだが、このソフトはWindows7にも標準装備されていた”secdrv.sys”というドライバがあることで動作する仕組みとなっていることも分かってきた。

 そしてこの”secdrv.sys”というドライバが、2015年9月9日配信のMicrosoft UpdateによるWindowsの自動アップデートでセキュリティの強化を理由に無効化されたことで、起動不能となっているという経緯のようだ。

 当時のゲームがインストール後も起動時にROMディスクが必要になるのはこのような理由があったということで納得だ。

対処策は”secdrv.sys”というドライバの有効化

 これまで調べたことからすると、対処策は下記のようになるだろう。

  • SafeDiskという違法コピーのチェック用ソフトを、現在無効化されているであろう”secdrv.sys”というドライバを有効化することで、機能するようにすれば良い

 さて、それで”secdrv.sys”というドライバを有効化するにはどうしたら良いのか調べることになる。何気なく懐かしいゲームをやろうというのにも結構と手間と時間がかかるものだ・・・、とは思いつつもここまできたら何が何でも起動してやる、という意気込みが込み上げてきた。

コマンドプロンプトの構文を調べる

 コマンドプロンプトとは、キャラクター・ユーザー・インターフェース(CUI)でコンピュータに命令を与えるためのツールのことで、普段PCを操作する際に、画面に表示されているアイコンをクリックする等の操作をする、グラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)とは異なるコンピュータ開発当初からの操作方法です。真っ黒な画面に命令構文なる文字列を打刻していくあの画面です。

 画面左下のウィンドウズマークを押下すると表示される「プログラムとファイルの検索」にて、”cmd”と入力すると出てくる”cmd.exe”を起動すると立ち上がってきます。なお、今回の操作(sc configコマンドの実行)は管理者権限で操作する必要があるため、アイコンを右クリックして、「管理者として実行」をクリックして起動させる必要がありました。

実際に投入したコマンド

 Web上には様々な構文やコマンドプロンプト以外のやり方もありましたが、筆者が大凡理解出来て(理解出来た感じがして)、最終的に投入したコマンドは下記です。ただし、この構文は例示されていた中の一部を実施したものです。

  • sc config secdrv start= disabled
  • sc config secdrv start= auto
  • sc start secdrv

 素人なりに意訳すると、”secdrv”というドライバを恒久的に「無効」にして「自動」とした後、改めてサービス開始とする、という感じの命令になっているのかと思います。

 ・sc configは、サービスの構成を恒久的に変更するコマンド

 ・sc startは、サービスを開始するコマンド

 コマンド入力にはコピペが不可なこと、構文の”=”の後ろには半角スペースを入れないと命令が通じないこと、といったことを初めて知りました。

起動!!

苦労して起動させた達成感はあったのだが・・・

 やっとの思いで起動させて早速プレイしてみたものの、画面構成等々やはり記憶があまり蘇ってこない・・・(これこれ~!懐かしい~!といった郷愁と興奮みたいなやつが薄い)のは何故だ・・・(涙)。近年の作品(創造や大志)と比較すると圧倒的にグラフィカルな面で見劣り(見辛く感じてしまう)するのも思っていた以上でゲーム業界のグラフィカル的な進化に感嘆するも、ゲーム構造が相当に優れていない(好みじゃない)と昔の作品はプレイする機会は少ないのかもしれないなんて思ったり・・・。