アーティストデート2年目の今年は、アーティストデートの肝であるはずの、”新鮮でわくわく出来ること”にフォーカスしていきたい。今年3回目(通算21回目)の今回は、幕張メッセで開催されている「ジャパンキャンピングカーショー2023」に足を運ぶ。
国内最大のキャンピングカー&レジャー複合イベント
1989年(平成元年)10月に開業した、総展示面積で国内2位(1位は東京ビッグサイト)の規模を有する複合コンベンション施設である幕張メッセ。訪れるのは随分と久し振りかもしれない。
「ジャパンキャンピングカーショー2023」は、一般社団法人日本RV協会(全国130社以上のキャンピングカービルダー・ディーラーが加盟)が主催する、日本最大のキャンピングカー&レジャー複合イベントという触れ込みで、展示ホール1~5の展示場を占有した大規模なものである。
バンコンバージョンと軽キャンピングカー
やはりというか当たり前なのかもしれないが、キャンピングカーはデカくてとてもゴツい。フルコンバージョンと呼ばれる北米のザ・キャンピングカーやトレーラー(牽引車両)の類は、筆者の日常からかけ離れ過ぎていて使いこなすイメージが全く湧いてこない。そこで目に留まってくるのが、「バンコン」や「軽キャンパー」といったカテゴリだ。
- バンコン(バンコンバージョン)
バンやミニバン、ワゴンをベースにキャンピングカーに仕立てた車両で、一見すると普通のバンやワゴンのような外観とボディサイズが特徴。道幅の狭い日本に合致し、普段使いのファーストカーとしても使える。
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軽キャンパー(軽キャンピングカー)
軽自動車の車内にベッドを展開したり、キャビンを架装したコンパクトでお手軽なモデル。軽トラックベースを「軽キャブコン」、軽のバンやワゴンを改造したものは「軽バンコン」と呼ぶ。少人数の旅に適する。
キャンピングカーアワード車両
アワード車両として堂々と展示されていたのは、国産バンコンバージョンの製造で、国内シェア50%を誇るToy-Factory(トイファクトリー、岐阜県可児市)のBALEIA(バレイア)。
トヨタハイエースをベースとするバンコンバージョンで、大きな車体を生かした広大なラゲッジスペースと高い居住性で、車中泊をしながらの長距離移動の旅が多人数で楽しめるキャンピングカーに仕上がっている。電子レンジや冷蔵庫も標準装備され、シャワーまで付いていた。
一人で食事を含め身の回りのことをやるというのは言うほど出来てないし、アウトドアには手間暇がかかり面倒なこともたくさんあるはずだが、目の前にある絵姿のインプレッションとその営みへの幻想が、それらを掻き消して余りある。
災害対策にも有効といったフレーズも各所で目に入ったが、ガソリンや電気が無ければ走られないのでは、とも思いながら、動かなくとも自宅に次ぐ居住スペースとしては成り立つのかな、とも思い返す。次に車を買う時はキャンピング仕様車が有望な選択肢になってきた。