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2nd Life from46

家庭におけるキャッシュフローを見える化して精神の安定を得る

 夫婦のお互いが貯蓄マインドなるものが欠如していて、何か高額なものを購入したりといった浪費家でもないものの、年収の大部分がその年の日常生活の中に溶けていってしまう生活が依然として続いている筆者の家庭ではあるが、結婚が決まって同居が始まっただいぶ昔から、家庭における収入から支出に至るお金の流れ(キャッシュフロー)の見える化は実施している。

家庭におけるキャッシュフロー見える化による効用

 本来であれば、こうした見える化によって、一定の財産形成に役立ったといった成功譚を記事にしたいところであるが、前述のようにこの営みを実施したからといって、貯蓄額は一向に増えていかない。
 それでもこうした家庭でのお金の流れを把握して、年に一度位のサイクルでメンテナンスしていくことで、財産形成のスタートラインに立つベースとなるもののような気はしている(いつまでスタートラインで立ってるんだよ・・・)。
 20年以上に渡る会社員生活を経て、いつまで会社に雇用してもらうのか、一般的な老後の生活と言われる先の生活を想う時、今年もお金の流れの見える化のメンテナンスを実行する。

家庭のキャッシュフロー図のイメージ

 貯蓄額が一向に増えていかない中でも、いくつかメリットはある(と思っている)。お金について考えたり話したりする中で、このお金の流れが分かっていると、精神安定上とても良い。

財政的な観点

  • 固定費の項目が明らかになる
  • 各種ローン返済の優先順位付けが明確になる

節約的な観点

  • 夫婦お互いが同じ会社のクレジットカードを所有していたのを、家族カードにまとめて年会費を削減する
  • クレジットカード払いが出来るものは、銀行口座からの直接引き落としをやめて、少しでもポイントを貯める

シンプル化の観点

  • 乱立して開設されていた銀行口座を取捨選択する
  • 乱発して発行されていたクレジットカードを取捨選択する

備忘的な観点

  • 証券口座と銀行口座の紐付けの備忘となる
  • 電子マネーとクレジットカードの紐付けの備忘となる
  • ETCカードがどのカードからの引き落としかの備忘となる
  • 銀行等金融機関の名称変更の履歴となり備忘となる

思い出的な観点

  • 子供の習い事の変遷に代表されるように、その時代の背景が浮かび上がってくる

 といったようなことが判然として、混沌とした中で何かを探したり記憶を辿ったりする必要が圧倒的に少なくなる。

 あとは、この営みを続けていくうちに、他の取組みと何かの切っ掛けでケミストリーやシナジーされ、貯蓄額が増えていけば何も言うことはないのだが(こうした思考が貯蓄マインドなるものの欠如か・・・)。貯蓄への強いモチベーションと貯蓄の先にあるはずの理想とする生活への絵姿を描くこと無しに、実現を見ることはないだろう。「ピーズ夫妻の戒め」がリフレインしてくるのである。