数をこなすことが目的ではないものの、月に10冊読むと日本人の約2%の層に入れるというデータも有って、一つの目安として月に10冊を意識しているのだが、2022年11月の10冊を最後にして、昨年から今年にかけては、月に4.5冊(1週間に1冊強の)ペースで推移している。
「読書を見える化する」読書の価値を広げる読書記録のライフワーク - 246blog
ある程度本を読んでいると、稀に誤植に出くわすことも出てくる。発見してしまった誤植は、出版社へ連絡した方が良いのだろうか、連絡するとどうなるのだろうか。2022年2月からの約3年に渡って計10回の誤植申告を出版社に対して実施した結果をまとめておく。
出版社への誤植の申告
筆者が誤植として申告したケースは、誤字、脱字に加え、数値の不一致、文脈誤り(全く脈略の無い単語とフレーズ)、グラフの色の誤り、といったことになる。
出版社のサイトに問合せフォームが完備されていて、そこから申告するパターンが8社。1社(㈱文藝春秋)はメールにて問合せ(2023.6.21当時)、1社(㈱主婦の友社)は誤植申告しようとするもメールでの問合せを一切受け付けていないとのことで断念する(2022.5.28当時)。この時代にメール受付をしないという振り切った対応には、ある種の潔さを感じなくもない。
好印象の晃洋書房
誤植申告後に返信があったのは3社。
いずれも、購読と誤植の指摘への御礼と、重版時に修正対応する旨が記載されていた。中でも、一番印象的だったのは、㈱晃洋書房で、おそらくは編集者の方直々の丁寧な返信をいただき、「きちんと読み込んでいただき本当にありがとうございます。」と褒められた気分になった。好印象の出版社として記憶される。
初めまして。晃洋書房編集部にて『”書籍名”』の担当をさせていただきました〇〇〇〇と申します。この度は同書に於けるお問い合わせを頂戴し、誠にありがとうございました。(中略)ご指摘、誠におっしゃる通りです。きちんと読み込んでいただき本当にありがとうございます。
著者にもご指摘があった旨お伝えし、次回の重版の際には文脈が通るように修正していただくよう依頼させていただきます。
出版社としてはこのようなご指摘を受ける事は恥ずべき事であると同時に今後に向けて大変助かります。また何かありましたらご指摘をいただけますと幸いです。
今後ともよろしくお願いいたします。まずはとり急ぎメール拝受御礼並びに用件のみにて失礼いたします。
なお、㈱アスコム、㈱プレジデント社、㈱飛鳥新社、㈱日本実業出版社、㈱草思社、㈱文藝春秋は、申告するも何の返信も無かった。問合せを受付した旨の自動返信メールは2社有り(㈱飛鳥新社、㈱日本実業出版社)。※申告月日順
今後は絞って申告!
筆者が誤植と思ったものでも実は誤植ではないことも有り得るし、同様の申告が既にされているかもしれないし、既に重版で修正済のものもあるかもしれない。出版社も忙しい中全ての問合せメールに対応しないスタンスの会社もあるだろう。
出版社の中の人は正直どう思っているかは分からないが、少なくとも3社には感謝される事柄であったと言えるかもしれない。筆者にとって大切な一冊であったり、上記のような好意的な出版社の発行した本については、今後も申告していこう、と現時点での結論とする。