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2nd Life from46

安房の戦国大名、関東無双ノ大将里見義堯の居城、久留里城で初の御城印

 日常の喧騒から解放されて、年に一度の心身のリフレッシュタイムと言える人間ドックが今年もやってきた。その日の医師からの問診でも「運動しましょう」と言われているのもあったので、初日の検査を終えた後、初の「御城印」を入手すべく、筆者が新入社員の際の同行営業研修で当時のベテラン社員の主査が連れて行ってくれた以来となる久留里城に赴く。

御城印(ごじょういん)

 近頃目にすることが増えた「御城印」とは、城の登城の記念証で、約30年前に国宝天守五城の一つ松本城(長野県松本市)で販売されたのが始まりと言われている。葉書大サイズの紙に筆書きされているのは、神社仏閣の御朱印と似ているが、その場で直書きしてもらうことはなく、書置き(印刷)されたものを購入するのが一般的。登城日も空白となって印刷されているので自身で記載する形になる。

 「御城印」の収益は、城を始めとした地域の文化財保護活動に充てられていることが特徴で、城郭巡りの一興にもなりそうだ。

里見義堯の居城、久留里城

没後450年記念企画展「関東無双ノ大将 里見義堯-久留里城を拠点とした戦国の雄-」

 安房戦国大名、里見義堯の居城であった久留里城。里見義堯は、千葉県南部の安房国を基盤に里見氏の全盛期を築いた戦国武将で、筆者も「信長の野望」でよくプレイしてきた大名の一つ。没後450年を記念して「関東無双ノ大将 里見義堯ー久留里城を拠点とした戦国の雄ー」という企画展が開催されている。

駐車場から二之丸の君津市立久留里城址資料館に向う坂、結構な急勾配。

 駐車場の海抜が55mで二之丸が128m、本丸が145mということなので、90mを登っていくことになる。動悸息切れが気になり出し、脹脛に若干の痙攣を覚える。

二之丸から本丸へと向かう。

 敷き詰められた砂利に足が取られ、砂浜を歩くような力の分散というかロス感有り、必要以上に疲労が蓄積・・・。

久留里城本丸天守を拝む(2024.11.7撮影)。

 軽く汗ばんでき始めた先の天守。やはり城郭は絵になる。

君津、久留里の酒

 久留里城のある君津市は、日本酒の酒蔵の数が首都圏(1都7県)で最も多い市で6蔵もある。そのうちの5蔵が、山林に降った雨が天然の地層を通る事で濾過された「久留里の生きた水」が湧き出る久留里周辺に位置している。

  • 藤平酒造(久留里):清酒 「福祝」 
  • 吉崎酒造(久留里):清酒 「吉壽」
  • 須藤本家(久留里):清酒 「天乃原」
  • 森酒造店(久留里近辺):清酒 「飛鶴」
  • 宮崎酒造(久留里近辺):清酒「峯の精」
  • 和蔵酒造:清酒「鹿野山」

 今回は藤平(とうへい)酒造で「福祝」の純米吟醸、北海道米彗星使用、五割五分磨き、を購入。レジに立つ女将さんのお薦めは「山田錦」の「福祝」だったが、売り切れのため、「彗星」の「福祝」にする。

藤平酒造の「福祝」、ネーミングが御目出度い(2024.11.7訪問)。

 藤平酒造は、享保元年(1716年)の創業。「山田錦」を軸に北海道産「彗星」など選び抜いた米と「久留里の生きた水」で仕込む「福祝」。「洗いにはじまり、洗いに終わる。」と謳い、美しく磨いた米を洗い上げる工程を大切にする酒造りで、一本一本を丁寧に仕込み、量産では出せないうまさ、キレのある味わいを実現している、というようなことがHPに記載されている。現在は亡き先代の想いを受け継ぎ、女将さんの息子三兄弟が中心となって切り盛りしているようだ。

久留里城の御城印と縄張図を見ながら久留里の酒をやる。

 見た目、気持ち黄色みを帯びていて、口元でふくよかな香りが漂い、すっきりとした飲みやすさ。『大切にしているのは、親しみ深いキレのよさ。』ということだが、なるほど、この感覚が『親しみ深いキレのよさ』なのか!気に入った!