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NISA初年度の枠全てを使ってインデックス投資をスタートさせる!

 NISA口座の開設が完了し、現時点で最良だと考えているインデックス投資を始めるにあたっての思考を書き留めておこうと思います。

インデックス投資の特徴と筆者が惹かれる理由

 インデックス投資とは、市場の値動きを示す指数(=インデックス)と連動することを目指した投資手法です。代表的なインデックスとしては、米国株式のS&P500、ダウ平均、日本株式の日経平均TOPIX等が上げられます。

 筆者がインデックス投資に惹かれる理由は主に3点あります。

 一つ目、その市場を構成する複数の銘柄に広範に分散投資するスタイルなので、投資の原則であるリスク分散が自ずと図られる。

 二つ目、1976年にバンガード社が初のインデックスファンドを世に出してから、短期的に下落する部分はあるものの、長期的に見ると高騰し続けてきた実績があります。また、年数が経過すればする程、アクティブ運用ファンドの結果を上回るインデックスファンドの優位性が統計で論じられてたりします。

 三つ目、個別銘柄を個々に検討する必要もなく、シンプルで簡単、手間隙かからない、その性質からファンドマネージャーの稼動も抑えられることから運用手数料も安く抑えられています。

 短期的に稼ぐためにあたふたとすることなく、泰然自若として時の経過に身を委ねる投資スタイルが良いです。

インデックスファンドを選ぶ上で筆者が重要視すること

投資信託にかかる3つのコストを最小限に留める

 投資信託にかかるコストは大きく分けて、①投資信託を購入する際にかかる「購入手数料」、②投資信託運用中の運営管理費としての「信託報酬」、③投資信託を解約する際にかかる「信託財産留保額」の3つあります。これらのコストを最小限にすることが短期的に一気に上昇を狙うわけではないインデックス投資では欠かせないと思います。

「トータルリターン」の高いファンドを選択する

 トータルリターンとは、「現在の評価金額」、「累計売却金額」、「累計分配金額(税引後)」の合計額から「累計買付金額(買付手数料(税込)含む)」を差し引いた金額であり、新規の買付時から算出基準日までの全期間を通じたトータルの損益金額のことで、要はどれだけ儲かっているかが一見出来る数値です。「騰落率」という指標(ある期間の始めと終わりとで価格がどれだけ変化したかを表すもの)もありますが、手数料や分配金等が含まれないので「トータルリターン」を見た方が良いと思います。

年利5%運用を目指して、「株式」に傾注したポートフォリオとする

 一部では世界最大の機関投資家と呼ばれ、日本の年金運用を実施している、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の第4期中期目標期間(2020年4月1日からの5カ年)における基本ポートフォリオでは、国内債券:外国債券:国内株式:外国株式(25%:25%:25%:25%)とし、実質的な運用利回り(運用利回りから名目賃金上昇率を差し引いたもの)1.7%を最低限のリスクで確保することを目標としています。

 ・GPIF

 トータルリターンの高い「株式」の保有比率を上げないと、年利5%にはとどかないことを示しています。筆者は、外国株式を主軸として、国内株式、外国債券を抑えていこうと思います。

購入するファンドの絞込み

 さて、それでは購入するファンドを絞っていきます。SBI証券で扱われているNISA対象のファンドは全部で2,579本。投資信託にかかるコストを最小限に留めるため下記3点の条件で絞ります。

 ・買付手数料無し
 ・信託財産留保額無し
 ・信託報酬0.3%未満

 加えて、下記2点を除外します。

 ・3ヶ月連続流出が続いている(購入者より売却者が上回っている)

 ・償還日が設定されている(売却時期を自分で決められない可能性がある)

 ここまでくると、外国株式:48本、外国債権:10本、国内株式:27本、まで絞られ詳細比較し易いボリュームになってきます。

「全世界株式」ファンドを主軸にポートフォリオを組む

外国株式で年利5%運用の土台を固める

 インデックス投資の基本に立ち返ると、広範に分散投資することによるリスク分散がその真髄と思いますので、その意味では「全世界株式」ファンドこそが王道と思います。

 トータルリターン(3年)が「全世界株式」ファンドの中で最高値の15.07%であるファンドを候補とします。

 ・三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

 「全世界」と言っても、投資先は先進国23ヵ国、新興国27ヵ国となっていて、投資比率も米国59.6%、日本6.2%のように市場規模等によって現在は米国に偏重されている感もありますが、他のファンドに比べればより広範に分散投資することになるはずです。

 しかし、トータルリターン(3年)が15.07%だと年利5%(=3年換算で16%)に満たないので、トータルリターン(3年)が「株式」ファンドの中で最高値の19.71%であり、かつ信託報酬が最安値の0.0968%のファンドを付け加えます。

 ・三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

国内株式と外国債権を抑えとする

 一方で国内株式ですが、トータルリターン(3年)の上位10ファンドと信託報酬の下位10ファンドの両方に該当するものが3つあり、全て日経平均連動で、信託報酬はいずれも0.154%で同じなので、トータルリターン(3年)が「国内株式」ファンドの中で最高値の8.36%のファンドを候補とします。

 ・大和-iFree 日経225インデックス

 また、外国債権では、トータルリターン(3年)が「外国債券」ファンドの中で最高値の3.96%かつ、信託報酬が最安値の0.154%であるファンドを候補とします。

 ・三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 先進国債券インデックス

+αのファンドを追加した最終的なポートフォリオ

 以上の4つのファンドでポートフォリオを組もうと思いましたが、投資の世界、若干の冒険心がうずいて来てチャレンジ心をくすぐられるのも抑えがたい感情です。1年目のトータルリターンが脅威的な15.19%(=3年換算だと53%)を叩き出している新しいファンドを追加することとします。

 ・SBISBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド

購入ポートフォリオ

 NISA初年度の120万円の枠を全て使って購入した配分は、株式90%(全世界60%、米国20%、日本10%)、債権10%(日本除く先進国10%)の5ファンドとなりました。

 短期的な騰落に一喜一憂することなく、泰然自若として時の経過に身を委ねたいと思います(5年後の年利5%×5年複利=28%、150万円超を期待して)。