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6月の風物詩、山形県は東根市産のさくらんぼ「佐藤錦」

 毎年6月になると楽しみなのが山形県東根市産のさくらんぼだ。山形赴任中の2012年から毎年注文しており、ここ10年以上に渡りこの季節の我が家の風物詩となっている。贈り物としても評判が良く、胸を張れる代物なので重宝する。

東根市産のさくらんぼとの出会い

 もともと幼い頃からアメリカンチェリーは好きで良く食べていたのだが、スーパー等で売ってる身近に手に入る日本産のさくらんぼは、アメリカンチェリーに比べてかなり小さいし、甘さも物足りない(少し酸っぱい)感じで、自ずから遠のいていた(値段も高いので母親や奥さんも敢えて購入する気にならなかったのかもしれない)。

 転機となったのは、2011年からの山形赴任。社内にさくらんぼ栽培を兼業している方がいたりで、季節が到来すると職場にさくらんぼが配られたりする。そういった中でふと食べたさくらんぼが、これまで食べてきたものと全然違って衝撃的だった。

 ”さくらんぼ”という、その呼び名からして愛らしさが溢れているわけだが、その甘さとやさしい味わいに加えて、愛くるしい色合いと姿形にすっかり魅了されてしまった。

今年も届いた東根市佐藤錦(さいとう果樹園)

王国に君臨する東根市(生産量日本一、佐藤錦発祥の地)

 食べてから知ったことだが、山形県は生産量の約7割を占める「さくらんぼ王国」で、中でも東根市は日本一の生産量を誇るようだ。代表的ブランドの「佐藤錦」発祥の地でもある。筆者は当時、東根市より少し南下した山形市内勤務の山形市内居住だったが、真夏は38℃近い猛暑が有り、一方で真冬は-8℃まで下がったことがあったと記憶している。この寒暖の激しい差が美味しい果物が出来る理由の一つとも聞いた。

「狩り」もの中でも「さくらんぼ狩り」の狩り充実度は断トツ!

 2013年には、家族を呼び寄せて会社の仲間と人生初のさくらんぼ狩りに繰り出した。さくらんぼの木に大量の赤い粒が成っている絵も壮観だが、何よりもそれを取り放題食べ放題ということで、興奮状態になったことを思い出す。梨や桃のようなこれまで経験のある他の果物狩りとは狩る個数が桁違いだ。ぶどうにしても一房毎だし、いちごよりも更に個体が小さい。通常は冷蔵庫で少し冷やしたものを食べていて、その冷たさがまたいい感じなのだが、さくらんぼ狩りではそうもいかず、日向のものはやや生暖かくなったりするものだが、新鮮さが上回って美味なことこの上無し。小一時間ぐらい狩り続け、おそらく100個以上は優に食べただろう。その日は娘と共に下痢になったので、何事もやり過ぎは禁物ということも娘と共に学べた。

大量の赤い粒が成っているさくらんぼの木(2013.6.30 東根市名和観光さくらんぼ園)

 それからというものすっかり逆転して、アメリカンチェリーは滅多に食べなくなっていった。東根産の佐藤錦は、粒の大きさも十分にあり、果肉の柔らかいタッチ、やさしく溢れてくる甘さと控えめな酸味との程良いバランス、上品な赤さ、色合いも含めた日本的シルエット、総合力で断トツだ。正に”Amazing Meal”の名に相応しい。

 今年も山形での色んな想い出と共に・・・。

 ・東根市ブランド確立推進協議会(果樹王国ひがしね)