246blog

2nd Life from46

心地良い投資手法を模索する(2023年NISAの投資方針)

 遅まきながら昨年の5月になってやっと始めたNISAも一年が経過して、実際にやってみた結果らしきものが表出してきて、「今の時代、これやらなきゃでしょ!」的な雰囲気を奥さんにも醸し出すことに成功してきているようなので、いよいよ家計費を投入してのNISA投資を開始するため、今年で最終年を迎えるジュニアNISAも含め、家族の各種口座を整えて投資戦略を練っているところである。筆者のこれからの人生においては”今”が一番”若い”のだから、実行あるのみだ。

NISA一年目の状況

 筆者にとってのNISA元年は、一般NISAの年間投資限度額である1,200,000円(自分のお小遣い)で5つの投資信託を購入して、本稿記載時点(7.16)での時価評価額は1,443,005円(+243,005円、+20.25%)となっている。筆者のお小遣いが1年間ちょっとで24万円増えたことになるこの実験結果をもって、ようやく家計費での投資を開始出来る下地が整ってきた。

 娘達を含めた家族の証券会社や銀行口座を整備して、一般NISA及びジュニアNISA用の実弾を用意し、購入銘柄の選定までだいたい整ってきたのだが、いざ、購入するタイミングで二の足を踏んでいる状況にある。

投資における”買い時”とは

 株や投資信託は、その買い時と売り時が難しい。NISAを始めた際には、とにかくやってみようということで、その時期について熟慮していない。たまたま今の方が上がっていたというラッキーな状況なだけである。なまじっか知識や経験等が以前よりは蓄積されてくると、買い時と売り時の判断は、正解がないように思え、悩みの種となる。

 当たり前だが、投資で利益を上げるには、

  • これから値が上がる時に買う(押し目買い)

 ということが必須になるわけだが、これが専門家だろうが誰だろうが、未来のことなので、正確に予測が出来ない。なので、次善の策としては、

  • 一定の金額分を定期的かつ長期的に購入する

 所謂ドルコスト平均法で対処する、ということになろうかと思うが、一般NISAの場合には年間での投資額が設定されていることから、長くても一年間で120万円分を購入することが予めセットされているようなものなので、本来のドルコスト平均法の効果が限定される感有り。

インデックスファンドとVIX指数の相関

 そこで、参考の一助としたいのが、VIX指数というものだ。

 日本語にすると「恐怖指数」と訳されるこの指標は、シカゴ・オプション取引所(CBOE)が、S&P500を対象とするオプション取引を元に、(筆者にとっては全くの不可解な計算式にて)算出しているもので、VIXとS&P500のパフォーマンスは負の相関関係にあるとされている(VIX指数が上がると、S&P500は下がる)。筆者に理解出来る言い方にすると、投資家の不安が大きくなったときにVIX指数が上昇するということのようだ。

 著書では、米国高配当株ETF(VYM:バンガード、HDVブラックロック、SPYD:ステート・ストリート)との相関関係が紹介されていたのだが、S&P500が一定割合で反映されているであろう、筆者も購入しており、今後の家計費投入のNISAでも購入しようとしている投資信託eMAXIS Slim 全世界株式(三菱UFJ国際)」との相関を2022年当初からの期間で見てみたのが下図である。

eMAXIS Slim 全世界株式」と「VIX指数」を重ねてみた図

 VIX指数が”20”を超えると、投資家の不安が相当高まっているとされており、ある種の基準値となっているようだが、VIX指数が”25”を超えたタイミングが2022年当初からの期間でも9回あり、いずれもその1週間以内には「eMAXIS Slim 全世界株式」もその値を急激に下げていることが分かる。見事なまでに相関している。

 VIX指数が”25”に近づいてきた段階で、上記インデックスファンドを購入すれば、その時点での底値とはいかなくとも、今後の上昇が期待できる押し目買いとなる可能性が高そうに見える。

 投資に関する全ての実績データは過去のものなので、未来もそうなるかは全く分からないのではあるが、自分なりのよすがに成り得る。現在は全く投資家の不安はない状況(VIX指数”15”以下で推移中)であるから、”買い時”ではないのだろう。

配当株投資

 インデックスファンドへの投資に加え、インカムゲインを目論む、配当株投資も選択肢に加えたい。配当株投資によるメリットとしては、下記のようなことが挙げられる。

  • 手間がかからない(一度購入すれば、黙っていても配当金が振り込まれる)
  • 出口戦略不要(いつ売却すればいいかを考える必要がない)
  • 個人の力量に左右されなく、再現性が高い(誰でも出来る)
  • 月々のキャッシュフローや生活費に占める配当金の割合が可視化出来る
  • 配当金が振り込まれることで、長期間に渡る投資のモチベーションになる
  • 株価下落のクッションになる(株価が下落しても配当金で少し補填される)

 かねてより購入していた株の配当金収益は、証券口座に自動的に入金されるんだろう、とあまり意識もしていなかったのだが、証券口座の過去の入出金明細を確認したところ、どうも配当金が振り込まれていない模様。

 無知、無関心は罪というのか、後で後悔しか生まない例になろうか、昨年NISAを始めたことによって、証券会社に登録している「配当金受領サービス」が変更され、現在は配当金が証券会社の口座に振り込まれるようになっているものの、NISA開始以前は、送付される「配当金領収証等」を受取り、信託銀行等で配当金を受取らなければいけなかったことが判明する。

  • 株式数比例配分方式:NISA開始以降
    保管振替機構の株主情報を利用して証券口座で受領する(入金される)方式
  • 配当金受領証方式:NISA開始以前
    銘柄毎に直接、発行会社から配当金領収証等を受取り、金融機関等で配当金を受取る方式

 従来からの「配当金受領証方式」では、「期末配当金領収証」が郵送されてきており、現在の「株式数比例配分方式」では、「期末配当金計算書」が郵送される。似たようなものなので、無知、無関心だとスルーしてしまう。

 今回はたまたま明細と照らし合わせて気付けたので、三菱UFJ信託銀行へ行って一昨年と昨年分の配当金を受取れた。

4,600円余りの配当金をきっちり受け取る。

 合わせて、株主優待の割引券も金券ショップにて換金した。

4,000円分の商品券は2,000円で換金。

 これら配当金を受け取った2社だが、昨今の日本株上昇で湧いている時勢にあっても、この2社の株価は低迷しており、塩漬け状態。今となってチャートを眺めれば、高値掴みで購入してしまっているように見えることから、尚更これから買う際の”買い時”の見極めが慎重になってしまう。

 購入候補の「トリドール」は過去最高値を更新し、日本で最も増配を続けている「花王」も上昇局面にあり、”買い時”ではないように伺える。

心地良い投資手法の模索

 上記で参照した著者は、刻々と変化していく自身の内情や、刻々と変化している世の中のあらゆる外部環境、に関わらず、継続していける心地良い投資手法は何か、そういった観点で投資に向き合うことが肝要だと説いている。

 ある物事に長期的に取り組み続ける中で決定的に重要なことは、「外部環境に関わらず自分にとって心地よい仕組み作り」ができているのか、ここに尽きると思っています。いくら理論的にベストであろうとも、長期的に継続できなければ、絵に描いた餅になります。また、楽しくなければ続きません。でも、楽しければ、継続できます。

 

「最も効率的と思しきこと」は大事です。大事ですが、「本来最も効率的だと思われていたこと」が、理論を実践に落とし込む過程で、その効果が薄まることは、よく見られることです。なぜなら、人間は機械ではなく、あらゆる要素・要因によって、1つの行動が導き出されるからですね。
『本気でFIREをめざす人のための資産形成入門』著者:穂高唯希、発行所:㈱実務教育出版、初版:2020年7月10日

 インデックスファンドも配当株のいずれも、今は”買い時”ではなさそうだ。買わなければ何も始まらない投資の世界だから、もどかしさは募る一方だが、ここはまだ我慢のしどころか。この我慢は全然心地良くはないのだが、この我慢の先に心地良さが待っているとして、自身の投資スタイルの模索は続く・・・。