思えばポイントサイトと言われるサイトに初めて登録してから20年が過ぎた。換金記録の残る17年間を振り返り、ポイントサイトでお小遣いを稼ぐことは可能なのか検証すると共にポイントサイトとの最適な付き合い方を考察する。
ポイントサイトとは
本稿でいうポイントサイトとは、サイト上や送付されてくるメールの広告をクリックしたり、クイズやアンケートに答えたり、各種サービスに申込みしたりといった、該当サイトを経由してサイトが要求する何かしらのアクションをすることでポイントが取得出来、現金等に換金出来る仕組みを持つサイトです。最も初期に登録したネットマイルの利用年数が20年4ヵ月と表示されていたので、ポイントサイトに関わってからいつの間にか20年も経ったということだろう。
ポイントサイトのメリット
世の中ではポイントと言われるものが溢れかえっている中ではあるが、本稿で扱うポイントはネットの世界でのポイントサイトです。現実空間での支払いには、dポイントやモバイルSuica(あとWAONポイントやTポイントもあったかな)で充分なのだが、実生活の中で何かのサービスに申し込んだり(クレジットカードや口座開設等)、何かを購入したり(オンラインショップ利用等)する際に、このポイントサイトを経由して実施すると、同じことをしていてもポイントが稼げることから、使い方次第で何もしないよりお得感があるのである。
ポイントサイト活動20年間の実績
この20年間でのインターネットビジネスのめまぐるしいまでの潮流の中、運営会社の廃業やサービスの終了といったことも頻発しているが、これまでポイントサイトという類のサイトには、計48サイトに登録し、25のサイトで換金している。
- 通算収益:141,698円(年平均:7,085円)
収益上位3つのポイントサイト
現在でも筆者が運用中のポイントサイトの中で、これまでの収益がトップ3のポイントサイトを挙げてみよう。
リア食
「リア食」は、スマートフォンで撮影した食卓画像を定期的にアップロードすることでポイントが獲得出来るサイトです。
- 通算収益:45,000円
- ポイント有効期限:毎年4月に登録情報の更新
- ポイント現金還元:1P=1円
- 運営会社:共同印刷株式会社
食卓画像のアップロード、季節の食事のアンケートによりポイントを貯めていきます。毎食時にスマホで撮影してアップしてアンケートに答えて、という一連の作業は慣れればルーティンとしてそれほど負担感はなかったが、「プレミアムモニター」なるものにランクアップした後は、アンケート項目が多岐に渡り、とうとう面倒になって疎遠になってしまい、気が向いたら実施すれば良い、といったスタンスでの付き合いとなっている。筆者が経験した全てのポイントサイトの中では断トツの換金力を持つサイトである。
PeX
「PeX」は、貯まった各種ポイントを利用者の多いポイントや現金、電子マネー等に交換することができる、ポイント流通量日本最大級の「ポイント交換サイト」です。
- 通算収益:18,400円
- ポイント有効期限:1年以内のログイン
- ポイント現金還元:1P=0.1円
- 運営会社:株式会社DIGITALIO
以前は、現金に換金出来ないサイトのポイントをPeXを経由して現金化するようなハブサイトとして機能していたが、現在は、他のポイントサイト同様に、各種サービスの申込みや、チラシをクリック(1P)、ニュース記事を読む(3P)といった超地道な行為による蓄積となっている。
モッピー
「モッピー」は、ネットショッピングや広告サービスをモッピー経由で利用することで、ポイントが獲得出来るサイトです。
- 通算収益:7,346円
- ポイント有効期限:180日毎のポイント獲得
- ポイント現金還元:1P=1円
- 運営会社:株式会社セレス
各種サービスの申込み、当該サイト経由でのネットショッピング、アンケート、レシートとアンケート回答を送るとポイントがもらえるサービス、ガチャ(概ね0.5P)、友達紹介といったことでポイントが貯められる。クレジットカードの申込みで高いポイント還元があり、収益が上がったサイトである。
ポイントサイトとの関わり方
超マニアックかつ執拗なまでの執着を持ってポイント活動に勤しめることが出来れば、筆者のようなわずかばかりの収益に甘んじることもないのかもしれないが、如何せん、超地道な作業を日々継続して実施しなければならない点において(日常生活が破綻する)、時給の最低賃金を上回るアウトプットは期待出来ない。
とはいえ、日本人に染み付くポイント文化、コツコツとした取組みが見える化されて、満たされる達成感といった中毒性がポイントサイトを存続させていくであろう。真に生活に必要なものを申し込んだり、購入したりといった際に、合わせて利用するというのが賢いポイントサイトとの関わり方なのだろうと思う(ただ、とは言うものの、真に必要なものを申し込んだり、購入したりする際には、ポイントサイトを経由することなど忘れていて、直接申し込みしてしまうことが多発してしまうのだが・・・)。
また、ポイント有効期限が実質無い(半年に1度のポイント獲得で期限が延伸等)サイトであれば、ポイント期限に振り回される生活ではなく、生活の中で長期的視野でポイントをうまく活用出来るだろう。