料理研究家のリュウジが、料理を毎日する理由について、栄養バランスと節約を自分でコントロール出来るからだ、というようなことを言っていた。退院後からの塩分制限で、初めて食事の塩分量を気にするようになって分かったことだが、なるほど外食では塩分過多は避けられない。「料理研究家リュウジのバズレシピ」の中から、惹きつけられたレシピを自分で作ってみることにした。
聞かれれば座右の銘や必携の書籍が言えて、楽器がそこにあればおもむろに演奏が出来て、といったようなことと同じように、自らがすぐに作れる一品を持っていたい。
本日のレシピ:豚のコカ・コーラ煮
予め用意する食材が圧倒的に少なくて済むというのも魅力に感じたレシピ。豚バラと卵とコーラさえあれば、後は家にあるもので何とかなる感じなのが良い。
材料
- 豚バラブロック:600g(500gで探したがなかった)
- 茹で卵:4個
- にんにく:2片(22gくらいあった)
- コカ・コーラ:700cc(200ccくらいは料理中に飲んだ)
- 醤油:大さじ3杯
- 味の素:6振り
- 小葱:少々
以下はおまけ(気分)で煮込んでいる間に投入。
- 本生生姜:少々
- 胡椒:少々
- ポッカレモン:少々
「味の素」の活用
これまで、実家では母親が、結婚後は奥さんが、「味の素」を敬遠していたのか、日々の食卓で使用されてこなかったのだが(と言っても、味の素のような旨味調味料が入っている調味料は意図せずとも使用していたはずだけど)、今回は、「味の素」をしっかり活用する(卵かけご飯に味の素を振り掛けるとマジで旨い、とリュウジが言っていたので、近いうちに試してみたい)。
ちなみに、「味の素」の成分は、さとうきびを原料としたアミノ酸(グルタミン酸ナトリウム:97.5%)と核酸(イノシン酸ナトリウム:1.25%、グアニル酸ナトリウム:1.25%)。この合わせ技により旨味が飛躍的に強くなる「うま味の相乗効果」と言われる。日本が世界に誇る“Umami”である。
豚のコカ・コーラ煮の工程
豚バラを炒める(豚バラの周囲を焼きでコーティングする)
豚バラの油でにんにくを炒めていくはずが、鍋底に肉がこびりついてしまい上手くいかず早速焦る・・・(奥さんに交代するも、このままだと料理が終わってしまいそうなので、交代)。
ゆで卵を作る
別鍋でゆで卵を4個作る。茹で上がったら殻を剥くいて、豚バラを煮込んでいる鍋へ投入する。
煮込む
こまめに鍋の中をかき廻しながら、煮詰めていく(鍋蓋は閉めない)。
最高幹部のみのトップシークレットとされているコカ・コーラの成分は、数多くの柑橘系やスパイス系の香料やフレーバーが配合されているとされ、日常使用している調味料では出せない味わいが醸されていく。
盛り付ける
1時間以上は煮込む予定だったが、45分くらいで煮詰まってきた感有り。箸で肉を刺してみるとするっと入っていく良い感じ。盛り付けて実食する。
豚のコカ・コーラ煮の講評
コカ・コーラっぽさは煮込み出した最初の方の匂いだけで、完成した頃には豊潤な調味料としてその存在感を発揮している。豚バラも柔らかく出来上がり良い味だ。「味の素」が効いているのかな。
醤油大さじ3杯で、塩分7.2gを使用したので、4人分として一人1.8gの摂取。しっかり味がしているので次回はもっと塩分量を下げてもいいかもしれない。味変としてからしもイケるんじゃないかな。