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2nd Life from46

家族カラオケで学んだ歌唱技法「しゃくり」「こぶし」「フォール」「ビブラート」

 次女(小学生)が誕生日を迎え、家族でカラオケに行きたい!と可愛い顔で言うので(昨年も行ったな)、誕生日ケーキを持ち込んで、筆者にとっては約一年振りとなるカラオケに臨む。学生時代が遠い昔となって社会人生活も20年以上も経ってくると、いざ何を歌おうかとリモコンを前に選曲に入ると、案外浮かんで来なかった記憶があるので、今回は行く前に最近の曲で歌えそうなもの、歌いたいもの、昔歌っていたものを思い付いた範囲でメモ書きして臨んだ。

DAM 精密採点DX-G

 歌う上でのテクニックみたいなものとして、「しゃくり」「こぶし」「フォール」「ビブラート」といった項目があるようで、歌唱中に獲得した各技法の合計数が画面表示されて、採点結果では歌唱力をグラフ化したレーダーチャートや分析コメントによる歌唱アドバイス等が表示されるカラオケシステム(DAM 精密採点DX-G)の部屋。別段点数を競い合いたいというわけでもなかったが、なかなか楽しめる。良い点数が出ると気分は良い。

「しゃくり」

 「しゃくり」は、「しゃくり上げる」の略で、ある音程を出す前にその音程より低い音程を出してから本来の音程に戻すテクニックのこと。低い音から本来の音に移る時にゆっくりと繋げずに、素早く滑らかに繋げるとプロっぽく聞こえるようになるとされる。音の一呼吸前から歌い出すのがポイントで、心から気持ちを入れて歌っている感じを醸せる。福山雅治みたいな歌い方。ただし、単に音程をドンピシャで出せず、怪しげに探って出した場合にも期せずしてカウントされることがある。

「こぶし」

 「こぶし」は、節回しを超極小で実施する「小節」のことで、ある音を上下に一瞬だけ揺らすテクニックのこと。「こぶし」というと演歌のイメージが強く、てっきり「拳」と書くのかな、とか、若干しゃがれた声と合わせた声の揺らぎかな、なんてイメージしていたが、そういうことではなくて、ポップスやロックでも一般的に使われているとのこと。サザンオールスターズ桑田佳祐が多用している。

「フォール」

 「フォール」は、読んで字の如く「落ちる」という意味で、音を伸ばした時に、最後に本来の音から音程を下げていくテクニックのこと。音を下げる際には急激に下げずに滑らかに落としていく事と、最後の音がかすれて聞こえなくならないように音量の加減をする事が重要なポイントとされる。フレーズの終わりなどに使うと余韻を持たせる事が出来るとされ、息を漏らす感じで、悲しさや気だるい感じを伴った、語尾に呼びかけるような感じを醸せる。Mr.Children桜井和寿が多用している。

「ビブラート」

 「ビブラート」は、主に声を伸ばす箇所で音を小刻みに上下に震わせるテクニックのこと。直線的な単調なニュアンスではなく、心地良い揺らぎが響いてる感じを醸せる。唯一この技法だけは前から知っていたが、横隔膜を使うか喉を使うかでビブラートのかけかたが変わるらしく、ビブラートにもいくつか種類があるという。筆者は意識せずに勝手にビブラートがかかるので、無論横隔膜でかけているのか喉でかけているのかの自覚も無い・・・。

V.I.P CONCEPT ROOMへ洒落込む。

スターティングフィフティー

 今回のスターティングフィフティーン(15曲歌ったので)は下記。

  1. 「Magic」Mrs. GREEN APPLE
  2. 「WALK」CHAGE and ASKA
  3. 「君の願いが世界を輝かす」MISIA
  4. 「桜晴 」優里
  5. 「メロディー」玉置浩二
  6. 「君に捧げる応援歌」HIPPY
  7. 「祈り」小林建樹:☆92.112点
  8. 金木犀」くじら
  9. 「最後の雨」中西保志☆90.382点
  10. 「君が思い出になる前に」スピッツ★92.133点
  11. 「JEALOUSYを眠らせて」氷室京介
  12. 「燦燦」三浦大知☆90.210点
  13. 「明日への手紙」手嶌葵
  14. 「Seasons Of Change」SING LIKE TALKING 
  15. 「永遠に」ゴスペラーズ☆92.070点

 初めて歌ってみた曲がいくつかあったが、カラオケってこんな難しかったっけ?と思わせる違和感がよぎる。流れている音に耳を澄ませても音程を拾えない(メロディラインのガイドの設定のようなものがあるみたいだがそこら辺の操作を即興で出来るわけもない)。

 歌は単に聞いていただけではかなりの部分覚えてないし、練習しないと全然思うように歌えない。こんな曲じゃなかった、もっといい歌なのに、もっと素晴らしい時間を過ごせたはずなのに、歌に申し訳ない感じになる。

 一方で、音程を外し続けて(あまりにも外し続けているので今後の成長が心配になる・・・)も自己流アレンジで体一杯で楽しそうに歌唱し尽くして感のある次女を見るにつけ、カラオケが楽しんだもの勝ちのアクティビティであることを再認識する。

 歌いたい歌と、歌って気持ち良くなれる歌は違うし、自身に適した最適な音程を知って、歌い切った感が得られる高揚感も欲しい。筆者の場合は、ある程度練習を積まないといい気分で歌えないので、これは一人カラオケでも始めるか。一曲歌うのにカロリーも消費されて、ストレスも発散されてそうなので、健康にもいいかも。