自分史上最高傑作と言ってきた(そんなに言う場所もなかったけど)娘が18歳となり成人した。娘が6歳の時の小学校の入学式前夜に、18歳になった自分宛の手紙を書かせていて、長い間保管していたその手紙を18歳の誕生日前に、当時の2013年のお年玉切手を貼って投函した。
県立高校入学試験日の夜におもむろに娘の口から発っせられた「受験までの応援、配慮、サポートありがとうございました」という言葉は、同じ歳の筆者には言えなかったなぁと、感心した。
小学校3年生に始めたミニバスから、中学校、高校と続けてきたバスケットボールの高校最後の大会は、船橋市の最後の切符を獲得して県大会へ進出も、2回戦でシード校にあたることになり、県大会の試合前日には、「明日で引退だから」とサバサバした感じで、週末にはチームメイトと打上げも予定していた模様・・・。
最後の夏を3回戦で終えた筆者だが、客観的な実力や情勢を見定めることもなく、最後まで甲子園への可能性を夢想していた(諦めることが悪だった)自身に置き換えると、にわかには信じ難い発言と心持ちだが、人それぞれに目指す所とか熱量とか色々な事情があるのかもしれない。50歳も手前になってくるとそんな風に思えるようになってきた。
さて、この「時空を超えた手紙」だが、当人はさほど感情的になってる様子もなく、その辺にあるメッセージと同じような感覚なのかもしれず、大して盛り上がりもない。
対して筆者といえば、長女と共に過ごしたあっという間の18年、色々と教わったり追体験したり、新しいことを経験できた18年だったよなぁ、とそんなに昔の話とは思えない小学校入学前夜の呼び起こされる想い出と一抹の寂しさが混じりながらもしみじみと感じ入っているという、父親のための自作自演イベントと化してしまったのであった・・・。