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高血圧防止、塩分量が気になるなら牛丼チェーンは「松屋」一択だ!

 厚生労働省による「国民健康・栄養調査報告」(令和元年)によれば、日本人が1日に摂取する塩分量は、男性で10.9g、女性は9.3gになるとされている。一方で、厚生労働省による1日の食塩相当量の目標量は7.5g未満とされており、高血圧及び慢性腎臓病の重症化予防のためには更に低い6.0g未満とされている。

 WHO(世界保健機関)では、成人の1日の塩分摂取量を5.0g未満にすることが推奨されており、日本人が世界的に見ても塩分過多であることを物語っている。日本高血圧学会でも厚生労働省と同じく1日6.0g未満と世界基準よりも緩い目安が設定されている。

塩分と高血圧

 塩分を摂り過ぎると、血液中の塩分濃度が上昇してしまうため、体の反応として、濃度を薄めるために水分量を増やし血液が水増しされることになる。体内の血液量が増えるということは、その分血液が体内を巡るための力が必要になって血管に圧力がかかり、血圧が上がっていくことになる。

 心筋梗塞後の筆者も、高血圧による血栓閉塞予防のために、医師や栄養士より食塩相当量の目標量を6.0g未満にするよう言われており、これまでの人生でほとんど気にしたことのなかった塩分量を意識した生活を余儀なくされているのだが、外食でこの塩分量(1日3食とすると1食で2.0g相当)に抑えようとするのは困難を極めることになる。

 心筋梗塞以前は、トータルで食べ過ぎになる気があるのと、食事の間の時間を16時間以上空けるため、朝食を摂らない生活だったのが、8個の錠剤を服用することとなった心筋梗塞後は、朝に薬を服用するため朝食を摂る生活に変えた。とは言っても、朝食は少量で済ませる(あくまで薬を飲むために何か胃に物を入れておくため)ので、塩分量も自ずと少なくはなるのだが(1.0g程度に抑えたとして)、それでも昼食と夕食の塩分量はそれぞれ大凡2.5gが目安となってくる。塩分量を公開している各種チェーン店の塩分量表示を見てびっくりするが、余程入念に意識していないと、WHOや厚生労働省が推奨する1日の塩分摂取量を軽く超過してしまうことになる。

 マクドナルドで言えば、ビックマック(2.5g)にマックフライポテトM(0.8g)で3.3gだし、モスバーガーで言えば、モスチーズバーガー(2.8g)にフレンチフライポテトM(0.7g)で3.5gになる。これに加えて何か食べればその分だけまた塩分量が追加されていく。

 そもそもビッグチェーン店でこそ、塩分量が公開されているが、一般的には公開されていないので塩分量が分からないことの方が多い。手間をかければ、丸亀製麺のように問い合わせることで塩分量を教えてくれるチェーン店もある。丸亀製麺はあまりそのイメージがなかったが、全般的に塩分量が多いメニューが多くなっており、”Amazing Meal”としてエントリーしている、「チーズトマたまカレーうどん(一口ご飯込み)(並)」の食塩相当量は7.3gにも上る(スープを残せば塩分量も下がるのだが、スープにご飯を入れて最後まで味わい尽くすため塩分量もMAXの7.3gを摂取することになる。4食分の塩分量に匹敵してしまうことから封印せざるを得ない・・・)。

牛丼チェーンの塩分量比較

 外食シーンでこれまでもよくお世話になっていた牛丼チェーン。他のメニューよりも塩分量が比較的少なく抑えられていて、頼もしい選択肢となる。中でも、松屋なら、牛皿なら生野菜生玉子セットで1.4g、牛めし(牛丼)でも生野菜生玉子セットで1.9gまで抑えられる(いずれもみそ汁*1を飲まない場合)。

牛丼チェーン店の塩分量と値段比較一覧(2024.5.31現在)

 塩分量は「牛皿」の方が低いものの、「牛めし」の方が「牛皿」よりも値段がお得なのと、煮汁が丼に沁みている(その分塩分量が増えるのだが)のが捨て難く、「牛めしの生野菜生玉子セット」の方がおさまりが良い。

 心筋梗塞以前は生玉子には当然のように醤油をかけて混ぜ、生野菜にはフレンチドレッシングをわりとたっぷりとかけ、牛めしには紅生姜を山盛りに載せて食べていたものだが、今は、生玉子に醤油は無し、生野菜にフレンチドレッシングは気持ちかけて、紅生姜も気持ち載せる。持ち帰り用のフレンチドレッシング(30g)で塩分量0.7g、紅生姜(5g)で塩分量0.3gなので、なるべく抑えながらも、美味しい牛丼ライフとのバランスを探っている。

松屋牛めしの生野菜生玉子セット」(2024.5.17撮影)

 松屋といえば、中学生の頃から国立店にちょくちょく出入りして、牛丼チェーン店の中ではおそらくこれまでで一番食べてきたであろう店なので、愛着もある。店舗数では、すき家吉野家に次ぐ三番目に位置するものの、幸い自宅や職場の周辺にも店舗があるので有難い。今後の塩分量の探索活動の成果次第になると思うが、しばらくは筆者の外食時のレギュラーメニューとして君臨することになりそうだ。

*1:松屋では牛丼やライスの注文でみそ汁が付いてくる