246blog

2nd Life from46

ファーストフードの枠では語れない、日本で生まれ日本の味を大切にする「モスバーガー」

 マクドナルドが日本に上陸した一年後の1972年、モスバーガーの1号店である「成増店」がオープンした。日本人の味覚に合うハンバーガーを標榜した、“日本で生まれ、日本の味を大切にする”ハンバーガー専門店である「モスバーガー」は、今年で創業から51年目を数える。マクドナルドに次ぐ国内出店数(1,294店舗)を誇り、日本全国全都道府県に店舗展開しており、海外にも456店舗を出店している、言わずと知れたメガハンバーガーチェーンである(2023年9月30日現在)。

独自性を打ち出すモスバーガー

 モスバーガーは、作り置きをせず注文を受けてから作るアフターオーダー方式で出来立てを提供し、国産肉、国産野菜(農薬や化学肥料に頼らない栽培方法で育てられた「モスの生野菜」)を積極的に採用していることで知られている。

 マクドナルドのサンキューセット(390円)とロッテリアのサンパチトリオ(380円)で育った筆者が、モスバーガーという第三勢力と出会ったのは、高校時代だったと思う。部活のコーチだったかOBの方だったかに差入れで頂いたモスバーガーは、初めて食べるミートソースという独自性もあって、ちょっとしたカルチャーショックを感じると共に、とても美味しかった思い出がある。部活帰りにはちょくちょく寄ったものだ。

 ごく近所に店舗があるわけでもないし、あまり駅近にあるイメージも無く、普段の生活では足が遠のいていきがちではあるのだが、たまに食べたくなる衝動は20代以降も変わらない。

モスバーガー カインズモール千葉ニュータウン店(2023.10.29訪問)

お気に入りのツートップ

 お気に入りは、モスチーズバーガーとロースカツバーガー。大概はこのツートップのどちらか(若い頃はどちらも)を注文する。

ツートップの一角、モスチーズバーガー。

 モスチーズバーガーに使用されるミートソースは、”コクとまろやかさ”にこだわった、日本人の味覚に合うように、創業以来複数回リニューアルされ進化してきたオリジナル。鶏ガラと豚骨スープに、炒め玉ねぎ、バター、乳製品、赤ワインなどが加えられ、独自にブレンドしたスパイスで調整されている。

 ミートソースは85℃という高温でパティにかけられるため熱々。熱々であることで、チーズもいい感じでとろけてくるし、パティの肉汁や冷たいトマトやオニオンなどの具材、マスタードやマヨネーズといった調味料を含めた全ての個性が活きて、モスチーズバーガーという唯一無二のハーモニーが奏でられる訳である。バンズの内側だけを焼くことで、具材の水分を吸収しにくくし、食感も良くなるという。

 ミートソースを本体に絡めて余さず食べつつも、ポテトでソースをすくって食べるのが基本動作だ。

ツートップの一角、ロースカツバーガー。

 全商品の中で最も多い量のキャベツが投入される、ロースカツバーガー。ロースは下処理の一⼿間により柔らかい⾷感で、嚙み切れるように仕上げられていて、キャベツとロースカツがソースに絡められて、こちらもロースカツバーガーという至高の第二楽章の開演となる。

モスバーガー 府中フォーリス店(2023.10.30訪問)

 セット注文で、暑い日にはコーヒーモスシェイク、冷える日にはクラムチャウダー、といった選択が出来るのも嬉しい(どちらも大好物)。

 和風バーガーの代表格とされるテリヤキバーガーの発祥はモスバーガーだということなので、次回はテリヤキバーガーを食べてみようかな。