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”カレーうどん熱”を高騰させ続ける、丸亀製麺の『トマたまカレーうどん』

 「丸亀製麺」の商品開発部は、筆者の味覚とジャストフィットしているではないかと思わせる。本稿では、「丸亀製麺」にて現在提供中のフェアメニュー、『トマたまカレーうどん』を取り上げたい。
 たまたま自宅で食べたカレーうどんが美味しくて、人生史上初めて”カレーうどん”熱が過熱していたところでの、「丸亀製麺」店頭での”カレーうどん”の広告。相思相愛とはこのことか、出会い方が最高だ。

 『トマたまカレーうどん』は、2021年に㈱丸亀製麺と㈱TOKIOとの共同開発でデビューしているメニューで、今回は3度目の期間限定での提供となっているようである。元祖の『トマたまカレーうどん』の後、翌2022年には『とろける4種のチーズトマたまカレーうどん』が、そして3度目の今年は、『豆乳仕立ての冷やしトマたまカレーうどん』を加えた3本柱での提供という歩みを経ているようである。

 “トマたまカレーうどんシリーズ”は、2021年の販売開始から3度目の今回の販売開始前までに累計販売数500万食を超える大人気商品という触れ込みだ。

『トマたまカレーうどん』は3種類

『トマたまカレーうどん

 まずは、元祖の『トマたまカレーうどん』から注文する。

 トマトに代表される野菜の甘味と酸味と玉子のまろやかさに、味わいの土台とされている、ニンニク、カイエンペッパー、おろししょうが、ごま油、これらの絶妙なバランスを意識したとされる一杯。
 ちなみに、カイエンペッパーとは、完熟した赤唐辛子の実を乾燥させた香辛料のこと。

 よく言う”蕎麦屋のカレー”のように、和風白だしの効いたカレールーは、トッピングしたねぎと摺りごま、おろししょうがと全く違和感無く溶け込んでいく。

 一口目から旨い。

 口の中に入れた直後にはトマトや玉子の味わいを楽しみながらも、確かにカレーの主張は明確で、後味に辛さが残って次の一口へと箸が進んでいく。ブーデーのため香辛料系に対しては体が即応するのだが、早くも前半の段階で汗が滲み出てくるのが分かる(ハンカチ必須だ)。

 この『トマたまカレーうどん』シリーズには「ひと口ごはん」が付いてくるのだが、うどんを食べ終えた後には、スープカレーのような楽しみを経て完食に至る。

『とろける4種のチーズトマたまカレーうどん

 2度目からは、チーズ投入によりコクを増した、『とろける4種のチーズトマたまカレーうどん』を注文。

 『トマたまカレーうどん』に合うように選び抜いたという、ゴーダ、レッドチェダー、モッツァレラ、パルメザンの4種のチーズを独自にブレンドされた一杯。

 メニュー名に、”ダブルチーズ”とか”ドゥーブルフロマージュ”(この二つは日本語にすると同じ意味)とか、”4種のチーズ”といった類の単語が並んだら、無条件でもう既に魅力的だ。とろけるチーズが、カレーにコクとまろやかさといった二重三重の厚みを与え、麺との絡みが圧倒的に増す。

 一口目から元祖との違いが分かる。旨い。

 チーズ入りのルーの中では、トッピングしたねぎの歯ごたえが際立って良いアクセントになる。香辛料系に対しての体の即応具合は変わらず(ハンカチ必須だ)。

 元祖よりも、「チーズトマたまカレー」は、より「ひと口ごはん」付であることを活かせてる気がする。リゾット風にチーズが米に絡みついて最後まで汁っぽくならずに完食出来る。

 うどんを一通り食べ終えて、「ひと口ごはん」を投入するタイミングにおいては、毎食毎にチーズをはじめとしたトッピングした物の残量が違ってくるので、毎回微妙に同じ味ではない味わいが楽しめるというものだ。正に”Amazing Meal”の名に相応しい。
 もちろん「丸亀製麺」の特徴でもある、お好みの天ぷらを気分によってトッピングしてアレンジ出来る。

『とろける4種のチーズトマたまカレーうどん』に蓮根天をトッピング丸亀製麺ミーツ国分寺店 2023.5.1訪問)

『豆乳仕立ての冷やしトマたまカレーうどん

 まだ季節的に”冷やし”系のメニューにそそられない(温かいものが食べたい)ため、未経験である『豆乳仕立ての冷やしトマたまカレーうどん』。

 冷やし仕立てになってるが故に、メニュー名にもある、豆乳クリームを加えることで、甘味とまろやかさを多方面からアプローチすると共に麺との絡みも生み、生のトマトによる酸味も手伝って、爽やかな辛さを実現させた一杯とのこと。

 また、辛さと香りの強調にはクミンを加え、加えて“チリインオイル”(エスニック料理によく使われるエビの旨みが効いたオイル)を隠し味として使用している。この隠し味は侮れないかもしれない。以前のフェアメニュー「俺たちのニラバタ豚汁うどん」のインパクトの再来を感じさせる。期間中には食してみたい。

 これだけファンになってくると、株主になって応援したい気分にもなってくる。㈱トリドールホールディングスの単元株数の100株を所有することで、株主優待を受けられ、優待権利確定月が年2回(3月、9月)あり、年間で6,000円相当の割引券が貰えるようだ。
 本稿記載時(2023.5.12)の終値は年初来高値を更新しており、買い時かは微妙だが、今後の株取得の有力な選択肢の一つになりそうだ。