会社帰りに足が向かう居酒屋にそのドリンクはある。美しい透き通ったピンクが鮮やかで、紫蘇抽出液と林檎果汁を原料とした割材を焼酎と炭酸で割った「バイスサワー」。甘酸っぱく、スッキリとしていて飲み飽きず、炭酸との相性も良く爽やかな飲み心地で、どことなく懐かしい風味を感じさせる一杯だ。
”レトロな味わい”コダマバイス
「バイスサワー」の原液(割材)を調べてみると、生産者の㈱コダマ飲料に辿り着く。1958年(昭和33年)に東京都大田区で創業した清涼飲料水メーカー現:㈱コダマ飲料が、1984年(昭和59年)に”コダマバイス”を誕生させている。”レトロな味わい”と刻印されているが、言い得て妙な納得の仕上がりだ。
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1976年(昭和51年)の発売以来、ロングセラーフルーツガムとして君臨していて、筆者も大好きな、㈱ロッテの「梅ガム」を彷彿させる味わいである。
やみつきになる爽やかさ
柑橘系の甘酸っぱさとはまた違った甘酸っぱさが、飲み飽きさせない爽やかさに昇華されて、日中に渦巻く、どうでも良さそうでいてどうでも良くない、興味をそそられないが興味を持たなければならない、会社生活における有象無象を、綺麗さっぱり流してくれているかの如く、爽やかな心地になれる。正に”Amazing Meal”の名に相応しい一品だ。
今のところ「バイスサワー」は、どこの居酒屋でも飲めるというメジャーなドリンクメニューではないので、居酒屋選びの選択肢の要素として十分な理由に成り得る。