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2nd Life from46

自身の資質を知り、幸福度の見える化を通して幸せ因子を抽出する

 「幸せになりたい」と強く思わなければ幸せにはなれないだろうし、それを行動に起こさずして、叶うこともないのだろう。本記事は、「今の自分を知る」ためのきっかけとして役に立つかもしれない、3つのツール(診断)の実践談です。

 自分のことは自分が一番良く分かっているという一面もあるだろうが、約60兆個(諸説有、超たくさんの意味で使用)あるといわれる人体の細胞のうち、脳の神経細胞(入れ替わらないらしい)と心筋細胞(年に1%程度しか入れ替わらないらしい)を除いて、毎日少しずつ古い細胞が新しい細胞に入れ替わっているという我々の肉体。肌で約1ヵ月、血液(赤血球)で約4ヶ月、骨で約5ヶ月、約6~7年ほどで見た目には分からないレベルで総入れ替えされると言われている。

 だからというわけでもないが、我々も時と共に変化していくのであろうし、理路整然と首尾一貫しているわけでもなく、相反することが両面で成り立っていることもたくさんあるだろう。そんな中でも、明快な解には辿りつけないことは前提としつつ、身の回りのことと合わせて、自分のことを理解しようとする姿勢は、主体的に生きていく上では常に必要なことなんだろうと思う。

グッドポイント診断

 先日読んだ書籍(『夫婦でFIRE』著者:グミ&パン、発行所:フォレスト出版㈱、初版:2022年9月5日で、自身の資質(強み)を知ることが出来るツールとして「ストレングスファインダー」(ギャラップ社)が紹介されており、(筆者は恥ずかしながら知らなかったが)世界中で就職活動中の学生や転職活動中の社会人が客観的に自分の強みを知るための自己分析ツールとして利用されているものだと言う。現在は、「クリフトンストレングス」と名称が変わっているようだが思想は同じようだ。ただし、このツールの利用は、有償(3,000円弱~7,000円強、プランによる)になる。

 調べているうちに、似たような機能が無償で提供されているという「グッドポイント診断」というものに遭遇する。本場「クリフトンストレングス」の設問数が全177問に対し、㈱リクルートが提供するこの「グッドポイント診断」は全298問もあり、やりごたえもありそうなので、早速実施してみることにした(無償だが、実施には求人転職サイトであるリクナビNEXTへの登録が必要になります)。

 18種類の人格的要素から自身の強みと適正を5種類ピックアップしてもらえます。

「グッドポイント診断」による5つの強み

 筆者は日頃から、「主体的に行動する」「地に足がついている」「謙虚な気持ちを持って」「好奇心」「独創性をより高める努力」といったことを大事にしたい(出来ているかは別)と思っていたが、それらを再認識する機会となった気がする。

はたらく人の幸せ/不幸せ診断

 会社員として会社と関わる時間が月平均で1日24時間の20%程度とはいえ、基本的に平日の毎日を過ごすことになる「働いている時間」の幸福度も、大切であることに変わりはない。先日読んだウェルビーイングの入門書としても好著の(『ウェルビーイング』著者:前野隆司、前野マドカ、発行所:㈱日経BP、初版:2022年3月18日)で、紹介されていた診断に取り掛かる。こちらは全42問。

「はたらく人の幸せ/不幸せ診断」による幸せ/不幸せの7因子の状態

 偏差値60以上や40以下等極端に目立った項目はなかったものの、「共感」や「寄り添い」といったことを仕事でも求めていることを再認識する。

幸福度診断Well-Being Circle

 前出の『ウェルビーイング』で紹介されていたもう一つ、幸福度全般を診断して見える化してくれるツール、こちらは全72問。

「幸福度診断Well-Being Circle」による幸福度の見える化

 自身の幸福度を前向きに捉える方の方がこういった診断を実施する傾向にあるのかもしれないが、世の中一般平均の総合値(63.0)の高さに少し驚く。幸せを感じて暮らしている人々の多さは、ニュースの喧騒とは隔絶しているということかもしれない。他者比較の幸せや数値化された指標を目指すわけではないが、筆者ももっと幸せになろう(幸せを感じるのはどういう状態にある場合か突き詰めよう)、という意欲も湧いてきた。

 定期的な健康診断を実施しているのと同じように、「幸せ」を目指すのであれば幸福診断といったようなものについても、もっと身近なものとして捉えるべきなのであろう。「敵を知り己を知れば百戦危うからず」の孫子の兵法を持ち出すまでもなく、自分を知らずして、ウェルビーングの道もまた開けてこないのだろう。