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2nd Life from46

初めてアーティストデートをやってみて感じたこと(ファースト・アーティストデート)

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アーティストデートとは?

 筆者がアーティストデートに出会うことになったのは、一冊の本を読んだことがきっかけだった。

 『新版 ずっとやりたかったことを、やりなさい。』

  著者:ジュリア・キャメロン(Julia Cameron)、訳者:菅靖彦、発行所:株式会社サンマーク出版、初版:2017年5月15日

 アーティストデートとは、自分の中にある創造性を育む活動で、

・自身の創造的な心を育むための、特別に確保された週2時間程の時間のかたまり
・じっくり時間をかけて自分と親しみ、自分を知る(一人きりでの活動)
・五感に訴える喜びや楽しみをもたらす活動の中に創造的衝動の源がある(義務的にこなす活動の中にはない)

といったことが定義されている。

アーティストデートに惹かれた訳

 思えば、日常生活において「創造性」を意識して育もうとしたり、意図的に「創造的」と思えるようなことにチャレンジしてみたりすることが、圧倒的に少なくなっているような気がしていて、就職して社会人になってからというもの、着実な業務遂行に重きが置かれた環境や発想に身を委ね、創造性は後回しになっていて、いつの間にかクリエイティブさは欠如しているのではないか、自身の苦手分野ではないかと思うようになって久しい。

 創造性が人生のまだ見えてない部分を見せてくれたり、感じることがなかった部分を体感させてくれたりするのではないか、という期待がある。

昼下がりに星乃珈琲店で自分との時間を過ごす

 さて、ということで、ファースト・アーティストデートは昼下がりに喫茶店で過ごすことにする。誰と待ち合わせするでもなく、単にコーヒーを媒介とした空間を五感で味わいに行くなんて、何とも贅沢な時間というものだ。(筆者は日頃喫茶店に行く習慣があるわけでもなく、コーヒー牛乳は大好きだがコーヒーの味を区別できるわけでもない)

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星乃珈琲店10周年記念メニュー(2022.2.27)

 窯焼きスフレパンケーキが美味しい星乃珈琲店。10周年記念特別メニューとある、「あこがれのブルーマウンテンブレンド」と「安納芋たっぷリッチパンケーキ」を注文する。

 さて、ブログの構想でもゆっくり考えようかなとメモ帳を取り出すが、コーヒーの味の違いなんて全く分からないとはいえ、ブルーマウンテンとは何ぞや?、星乃珈琲店が10周年だというなら最初の店舗は何処だろう?、そもそもどんな会社なんだろう?、といったことを表面上の言葉として理解した気であまりにも日常を流してしまっているのではないか、と疑念が沸いてきた。

 これは良くないいつもの日常だ。今は特別なアーティストデートの時間なはずなので、星乃珈琲店とブルーマウンテンについて調べてみることにした。

 星乃珈琲店は株式会社ドトール・日レスホールディングス傘下の日本レストランシステム株式会社が運営していて、発祥の地(1号店)は埼玉県の蕨市にある蕨店とのことで、現在は250店舗を優に超える日本有数のコーヒーチェーン店。ハンドドリップによる提供、Wi-Fiや電源コンセントはなく(同業のスターバックスコメダ珈琲店と差別化)、値段設定は高めで高級感のある店舗(系列のドトールとの住み分け)としているそうだ。

 (ドトールと同じ系列の会社だったなんて初めて知ったな、思ってたよりも店舗数多いんだなあ。ハンドトリップだと毎回味に違いが出ないのかな?、Wi-Fiや電源コンセントがないことが逆に売りになることもあるのか。)

 ブルーマウンテンは、ジャマイカにあるブルーマウンテン山脈の限られた標高地域で栽培されるコーヒー豆のブランドでジャマイカの代表銘柄。香り、酸味、苦味、甘味、コクとあらゆる面においてバランスが取れていて、キリマンジャロ、コナコーヒーと並ぶ世界三大コーヒーの一つ。高級品として知られており、日本でとても人気があるブランドとのこと。

 (よく名前は見聞きするけど、高級ブランドだったのか。三大と言われると他の二つも飲んでみたくなるな、味は良く分からないけど・・・)

ファースト・アーティストデートを終えて

 と、さほど時間もかからずこの辺りの情報に触れられた。調査やレポートじゃないので、情報の精緻な正確性やプロフェッショナルさはあんまり必要じゃなくて、細かな事柄の世界観の拡がりを感じながら飲む一杯(おかわりしたので二杯)のコーヒーは、何もしないで飲んだ時とはやはり違って来るのだろうと思う。そんな日常で出会った些細なことにも気を払う、そういう細部に気を向けた過ごし方はこれまでの生活が少しづつ違って感じられて来る可能性がある。

 所要時間は約2時間といったところで店を後にしたが、いつもとはちょっと違った、五感を意識した脳の使い方だったり、自分にじっくりと寄り添うと決めた時間を大切に過ごすことで、気分は上がったような感じはする。

 今回はたまたま喫茶店にて細部に気を向けた過ごし方みたいなことに想いを巡らせることになったが、何をするのもしないのも自由な活動であるこの営みを継続していくことでどんな効果があるのかは、やった人のみしか分からないのだろうから、習慣的に取り入れて自身に何かしらの変化が現れて来ることに気付けることを密かな楽しみとしたいと思う。