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2nd Life from46

”背脂チャッチャ系”の完成された一杯、「こってりらーめん なりたけ」

 6月の始めに久しぶりに食べたくなったのを機に、気が付けばこの一ヵ月で6回も通うことになっている「こってりらーめん なりたけ」。運営会社の有限会社なりたけの事務所は船橋市にあり、国内6店舗(千葉:津田沼店、本八幡店、幕張店、東京:池袋店、錦糸町店、福岡:福岡西新店)とパリに店舗を展開するラーメン店。他、あんかけちゃーはん専門店の神保町店というのがあるようだ。

千葉の”背脂チャッチャ系”ラーメン

 1996(平成8)年に1号店がオープンしたということで、筆者が船橋市に越してきた2000年代にはこの界隈では既に名の知れたラーメン店となっていて、これまでも折に触れてちょくちょく食べてきたわけだが、こんなに集中的にハマっているのは初めてのことだ。

1号店と言われている津田沼店(2023.6.10訪問)。

 所謂”背脂チャッチャ系”と称される「らーめん弁慶」の流れを組むとも言われている「なりたけ」。確かに背脂の降り掛かり具合は”チャッチャ”を超越している量感もあるのだが、「こってりらーめん」という枕詞が冠されているものの、脂っこさやしつこさを全く感じない仕上がりになっている。女性客を多く目にするのも納得という感じだ。
 ちなみに、麺の硬さ、味の濃さと合わせて、脂の量(あっさり、普通、ギタギタ)も注文時に指定できる。

武石インターチェンジ付近の幕張店(2023.6.5訪問)、カウンター席以外もある。

「しょうゆ味玉子らーめん、麺の硬さ、味の濃さ、脂の量、全て普通で」

 決して通い易い距離にあるわけでもないのだが、塩味が強力なパンチの効いた醤油スープに、存分に降り掛けられている背脂が、甘味と旨味とまろやかさを伴ったコクを見事なまでに演出し、わりとしっかりとしたコシのある自家製麺を噛んでいる間にもその豊潤と言っていい世界観を連続して堪能させてくれる。ざく切りのネギともやしのシャキシャキとした食感と、背脂との相性も抜群だ。

丼に脂が纏わりつく程にふんだんに降り掛けられている(2023.6.15訪問)。

しっかりとしたコシのある自家製麺、スープと脂に負けない中太麺(2023.6.25訪問)。

 酢を丼に一周させて、白と黒の胡椒を振り掛け、摺りおろしにんにくを備え付けの小さじで2杯入れて食べるのが筆者の食べ方だ。酸っぱさが醤油スープ&背脂のコラボレーションに奇跡的なアクセントを加え、ネギともやしがより引き立ってくるのである。

 ”背脂チャッチャ系”のある種完成された一杯とこの中毒性、正に”Amazing Meal”の名に相応しい。

備え付けの調味料もいい感じに活用する(2023.6.17訪問)。

 四十代も後半になってくると、あまり脂っこいものや味の濃いものは次第に敬遠されてくるのは筆者も例外ではないと思うが、若い頃にはハマっていなかった「なりたけ」は今の年頃が一番体にしっくりくるようだ。

 定番の「醤油らーめん」の他には、「味噌らーめん」があり、店舗によっては、「特製みそつけめん」や、(背脂を使わない)「魚だし醤油らーめん」がある。ただ、筆者は「しょうゆ味玉子らーめん(全て普通)」の頑なまでに一択だ。ただし直近で、「薬味多め」という、ざく切りのネギを多めにしてくれる注文の仕方があることを知ったので、次回は少し変化を加えてみようと思う。