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2nd Life from46

北習志野のラーメン三強(西習大将軒、北習大将軒、太助)

 東葉高速線新京成線が交差する北習志野には実は、大勝軒二大系統の「東池袋系」と「永福町系」のそれぞれの系譜の店舗が駅を挟んで営業している。この二店舗に「太助」を加えた三店舗を”北習志野の三強”として紹介したい。大勝軒の二店舗には2005年頃から、太助にも遅くとも2009年以前からはちょくちょく通っている行き着けのお気に入り三店舗である。

 益々盛んな創作系の斬新な各種ラーメンもいいのだが、やっぱり帰ってくる場所(味)を体が求めるのが40代の自然の摂理だろう。そういう意味では種類は違えどラーメンの原型と言えるような大勝軒系の二店舗が揃っているということは、この上なくありがたい。

大勝軒(西習大勝軒

 まずは、北習志野駅西口に店を構える「大勝軒」。住所が西習志野三丁目にあるので、通称「西習大勝軒」と筆者は呼んでいる。

西習大勝軒(2022.7.11訪問)

 永福町大勝軒系ならではの、煮干系のスープと、麺の量、ラードの油膜で熱が逃げずに最後まで熱々で食べられる。麺のボリュームに比べると、チャーシュー、メンマ、なると、海苔、ねぎといった具材は極端なまでに控えめで、麺とスープを一徹に味わう一杯だ。
 卓上には黒胡椒と白胡椒の二種類の胡椒と酢が置かれているので、食べ進めていく中で、若干の味変を加えて楽しむのが常だ。ねぎを別注したり、生卵を別注して麺と絡めて食べるということもたまにする。

ラーメン(2022.6.25訪問)

 このボリュームをほぼ麺とスープだけで最後まで飽きさせない、正に”Amazing Meal”の名に相応しい。

北習大勝軒

 一方、北習志野駅東口に店を構える東池袋大勝軒系の「北習大勝軒」。もちろんつけ麺が看板メニューなのだろうが、ラーメンもイケる。

北習大勝軒(2022.12.14訪問)

 「当店は味濃いです」と堂々と宣言する濃口の醤油味が王道なのは分かっているものの、ガツンとインパクトの有る醤油味に比べ、味噌つけ麺や味噌ラーメンはややまろやかさが増し、その日の気分によって注文仕分ける。仕込みでじっくり漬けてあるチャーシュー、メンマもスープ以上に濃い味でゴロゴロ入っている。
 こちらも麺は280gもあり、チャーシューも食べ応えが有り、毎回食後は麺少な目でも良かったかなと思いつつ、毎回普通盛での注文を繰り返すことになる。腹一杯だ。

味噌つけ(2022.12.14訪問)

 つけ麺の場合には、食後にスープ割りでスープを味わうのが楽しみの一つだが、十何種類で足りるか?というぐらいに調味料を含めた色々な味が感じられ、至極のひと時となる。正に”Amazing Meal”の名に相応しい。

太助

 こちらは北習志野駅東口からだと徒歩で15分くらいはかかる、「太助」。

太助(左:2022.11.20訪問、右:2013.6.18訪問)

 「らーめん寺小屋」出身の元ホテルマンの店主が繰り出す、動物系素材(主に豚と鳥と思われる)と魚介系素材(主に煮干と思われる)のダブルスープで、ダブルスープのスタンダートとも言える直球勝負でありながらも、丁寧さと上品さを感じさせる一杯だ。
 加水率高めに感じる太ストレート麺のモチモチ感がスープと良くマッチングして、付け合せの細かく切ってある小松菜を随時口に運びながら食す。

味噌らーめん(2022.11.20訪問)

 醤油、味噌、塩どれをとってもスタンダード感が味わえる(なるほど、これだなと思わせる)が、十数年間通って行き着いた一押しは味噌だ。正に”Amazing Meal”の名に相応しい。

 いずれの店舗も店主が家族ぐるみで経営しているようなこじんまりした雰囲気で、手を抜かず真面目に商売されている姿が心を打つ。地元に根付いた地域に愛される繁盛店で(特に西習大勝軒はここ数年人気が高まっていて1時間待ちということが常態化している)、街への貢献度は半端無い。感謝の気持ちを行動で現すためこれからも通い続けようと思う。